こちらでは「個別指導と家庭教師の比較」について書かせていただきます。どうぞご参考になさってください。
個別指導塾と家庭教師の指導内容は、勉強を教えるという点では基本的に同じです。また、生徒一人ひとりに合わせた個別カリキュラムに基づいて指導をする点でも同じです。
ただし、個別指導の学習塾でも、マンツーマン指導でない限り、周りに他の生徒がいる環境で学習を進めます。完全1対1の環境の方が集中出来るお子様は、家庭教師の方が良いかもしれません。しかし、自宅は普段と変わりのない、いつもの環境ですから、環境の変化のある学習塾の方が気持ちを切り替えられるお子様もおります。
また、カリキュラムを立てる、授業をするといった同じ指導内容だとしても、指導のレベルに違いがあります。家庭教師は基本的に大学生であり、指導のプロではありません。教え方を習っておらず、自分の過去の経験だけを元に指導する場合があり、先生の指導力にバラつきがあります。
家庭教師に限ったことでは無く、学習塾でも同じことが言えますが、学生アルバイトが立てたカリキュラムや指導内容がお子様に合っているとは思えません。勿論、生徒の立場になって指導のできる、教え方の上手い学生もおりますが、やはり「指導のプロ」に任せる事をお勧めします。
個別指導塾と家庭教師の授業料を比較すると、一般的には家庭教師の方が安い。
この授業料の違いは、人件費や教室家賃など、固定費の多くかかる学習塾が高くなる傾向にありますが、前述の「指導内容の違い」で解説している通り、授業料の違いは指導レベルの違いと思って頂いて大丈夫です。
ただし、次の「勉強スタイルの相性」でご説明しますが、全ての個別指導塾が家庭教師より指導レベルが高いわけではありませんので、ご注意ください。
1対1の個別指導塾と家庭教師は、付きっきりで教え込む勉強スタイルは基本的に一緒です。
付きっきりで教えるスタイルの場合、生徒が自ら調べたり自ら考えたりする時間が極端に少なくなる場合が多く、先生がいる間は問題を解けますが、家に帰った後や先生の帰った後など、一人になった途端に、それまで解けていた問題が解けなくなってしまいます。
うちの子は「自分から質問できないから」などの理由で1対1を希望される場合が多いと思います。
確かに、付きっきりの方が「教えてもらってる感」があり、お子様も勉強が分かったと思いがちですが、実は、「分かっていない」事が多く、学習した内容が定着していないのです。
自宅で1対1、塾で1対1、塾で1対少人数など、様々な指導スタイルがありますが、どの指導スタイルがお子様の勉強スタイルに合っているかという事をお子様の目線で判断するよりも、学習内容が定着しているかどうかで判断する事が大切です。
効果が見えない場合、お子様が自分に合っていると言っている指導方法が、実は合っていないのでは?と疑いを持つことも必要かと思います。
また、アルバイト学生の学習塾で1対1と、アルバイト学生の家庭教師で1対1とでは、学習環境の違いくらいしか明確なスタイルの違いはありません。